ノース埼玉で旧交を温める

Oさんに声をかけてもらって、埼玉の大学で講演。駅から大学までのみちすがら、なんだか寄る辺ないかんじ。考えてみれば山が見えない。どこまでも平らな土地にどうということのない家々と、畑。一瞬の違和感と、でもすぐにむしむしした空気も手伝っての「あ〜なじむ〜」感。体が覚えている関東平野の記憶はなかなか消えるものではなさそう。

会場につくと、大学院の先輩のTさんがいて、びっくり。そういえばOさんが赴任したときにそんな話をしてたようなしてなかったような。僕が修士の入試の準備をしてたとき、彼女は博士の入試を控えていて、勉強会などご一緒させていただいたのである。とかくアグレッシブな大学院にあってほんわかと一服のやわらかさを体現されていてずいぶん救われたものであったが、それは今も変わっていないのだった。前の職場の同僚で、もう一人の講演者Tさんも交えて、昼食。先輩Tさんと、元同僚Tさんの現同僚であるところのSさんの意外なつながりが明らかになったりして、あれやこれやうわさ話で過ごす。

講演は、まさか来やしないだろうとタカをくくっていた研究科長のN先生がいらして、BCIの話題を盛り込んだ自分を最初少し恨んだが、デコーダとしてのBCIの話や、波形そのものから波形の差異に意味を見いだすアプローチへの転換(まさに言語学における転換と同じことが起きつつあるのだ)のくだりを、質問の形でおおいに援護くださり、講演後に仙台の研究者を紹介してくださったりして、無茶でもまあとにかく言うことは言っとくもんだ。N先生は前の職場に赴任するときちょうど入れ違いでR研に移られたので、おっかないうわさでしか知らなくて、今回初めてお話したんだけど、なんだ、研究一筋なだけじゃん。悪い印象は持たなかったなぁ。まあ、会場で若い教員の勉強不足を面前でなじっておられたりしたので、同僚としては確かにかなり煙たそうな人ではあるけれど。

OさんにもMPのことで、いろいろ面白い現象を教えてもらって、近況報告やうわさ話もたっぷりして、充実して会場を後にする。こんな風にして、どこに出かけていっても旧交を温めたり関心事をめぐって新しく人と知り合えるのは、本当にいいものである。職場とかの「現実的」組織を超えたソサエティでつながっているこの商売をやっててよかったなぁ、と思うのはこんなときだ。

日日雑記

Posted by Takuro