ちょっとひといき

論文を書き終わって、
こんな時間にご飯を食べながら
またしてもお行儀わるく
これを書いている。

論文を書くのは結構すき。
文字と図版と引用を
ぐいぐいとパックするときの
あの質量の感覚が好きなんだと思う。

人のものを読むときにも
言い当てようとして
手探りするときの手触りというか、
言葉を引き寄せる質量としか
言いようのない感触を
感じる人には感じる。

何人かいるけど、
武田百合子なんかは特に感じる。
あの人はグリグリ書いていると思う。
消しゴムでゴシゴシ消したりしながら
えんぴつでグリグリ書いていたんじゃないかな。

天真爛漫とか軽やかな印象で
語られることの多い武田百合子だけど、
僕は全く逆の、時々ちょっとうんざりするような
「重さ」(内容じゃなくて、言葉のね)を感じる。
女性の身体のあの中身のつまった感、
というと生々しすぎるかもしれないけど。

っていうか、論文書くのに
言葉の質量とか言ってちゃ
いけないと思う(笑)

日日雑記

Posted by Takuro