理性と感情の背景
ここにはないもの、見えないけれどあるもの、を見いだしたことが
人間の一方の愚かしさをも免罪にするほどの貴重な発見なのであり、
私たちが関わるあらゆる「システム」の背景にあってそれらを
成り立たせているものの存在を忘れることは創造にとってとても
危険なことなのです、とグールドは語りかける。
理性と感情の綾が（今や、意識と無意識の綾が、と言ってしまいたいところなのだが）
私たちであるとして、忘れがちな（実際のところ忘れてしまっている）
その背景とはいかなるものであろうか。