終わりによって目覚めを告げるなかれ
水曜日、くもりときどき雨。案の定、作業は朝までかかり、1限講義、2限基礎ゼミ、昼から卒論ゼミ、そして会議会議。さすがに疲れて、学生のデッサンに無期限でつきあうからピザをとろうというトキさんの心揺さぶられる誘いを断り、山の稜線が浮かび上がるまだほの明るい空を見ながら帰る。ロクスケと遊んでいると、ミィコが「今日はさすがに眠いでしょうが、今日は水曜日だよ」というのでガバっとテレビ欄を見ると、22時プラネットアース、23時オーラの泉、間髪入れず、水曜どうでしょう、と続くナイト・フィーバーなのであった。イソイソと最近気に入っているチルドの「一番搾り」をレイゾーコから出してその時を待つ。
「どうでしょう、終わったよー」
というミィコの声で目が覚める。終わったよーって・・・・・アノネ。
基礎ゼミでは、どこでどのようなサーベイソースにアクセスできるか挙げさせ、その方法と合わせ整理する作業を行う。最初に挙がったのはネットワーク。そのくせ、みんなネット上で使えるツールのことはほとんど知らない。googleでさえ使ったことあるのは7人中1人だけ。それがダメだいいたいんじゃなくて、若いというだけで「ネットもがんがんやってる」って思うのは間違いで、高校出たての彼らにとっては最初から日常的な道具としてあったからこそ意識的に向かうきっかけはむしろ減っているのである。