gap yearの効用

今日は基礎ゼミの一日目。
「基礎ゼミ」というのは1年生がランダムに
教員に配属されて過ごす半期のゼミ。

必要以上におせっかいな最近の大学教育プログラムの
一環ではあるのだが、それでも、高校から来て初めて「解放」された
彼らと講義より濃厚に過ごすこの半期のゼミが僕は結構好きだ。

今日は自己紹介と、グループワークのテーマ決めのために
ブレストを軽くやってみる。一浪の2人がとてもいい感じで
リードして、期待を遙かに超えて創造的なブレストが展開される。
それはその、ちょっと「感動的」だったと言っても言い過ぎじゃないくらいだ。

彼らの何がどう、ということはちょっとうまく表現できないし、
それに、彼らとしても浪人していた間になにか特別なことを
していたわけではないのだろうと思うのだが、
それでも「何人でもなく過ごした一年」の効用は彼らを見れば、
また、これまでの経験に照らしても、明らかだ。

イギリスの「gap year」制度は伊達じゃない。

ですから就活でもどうぞ、外形的には評価できないかもしれない
「gap」の効用を「信じて」、少なくとも新卒プレミアは
なくしてもらえないものだろうか。

ドライに考えてその方が企業にとって絶対「トク」だと思うし、
(僕はどっちかというと与さない)「グローバルスタンダード」に照らしても、
現行の就活制度はむしろ「甘いんじゃないの?」とさえ思う。

日日雑記

Posted by Takuro