8月の奔流

すっかりココロにレッチリが復活してしまい
フリーみたいにベースが弾きたくてしょうがない。

このどうしようもなく腰の据わらない魂を
未だに扱いかねている。

どうすりゃいいんだ?

なんてね。

映画は、August Rushがとてもよかった。
成長譚であり貴種流離譚、しかも音楽による再会となれば、
もう全然引いたスタンスでは見られない。

Keri RusselとJonathan Meyers演じる、
どこか危うさをもちつつ周囲から必ず
手がさしのべられるタイプの音楽家2人が出会い、

そして生まれた美しいFreddie Highmore (『チョコレート工場』の坊や)は
とある事情から父母を知らぬまま孤児院に預けられるのだが、

福音に耳をすませ、音を音楽として編むように
成長と再会を組織してゆく。

それは実際に構成上の音や音楽の流れでもあり、
その音や音楽のそれは素晴らしいこと!

「音楽ってなんてすばらしいんだろう」

神様にちょっとだけ近い地上35000フィートの暗がりで
星飛雄馬より太い涙を流しながら拳を握ったのだった。

そして、ロクスケよ、常に音楽とともにあれかし、と、
GrazのとあるMusik hausで手に入れ苦労して持って帰った
チェコ製の子供用ギターを
(やや重めのネックとボディのバランスがすばらしい!!)

ロクスケは、

「いいから、いいから」

と手にしようともせず、
同じくおみやげの虫眼鏡付き虫かごに、
(小さな円筒形の底面に開閉可能な
虫眼鏡がついててとてもかわいい)
食玩の鳥やら虫やらを詰め込んで
覗き込んではニヤニヤしてる。

がっかり。

日日雑記

Posted by Takuro