成田温泉

HNKアーカイヴス。1979年開港早々の成田空港の24時間ドキュメント。毒蝮三太夫がNHKの女性アナウンサと一緒にインタビューして回る。びっくりするほどセクシャルな話題が多くて「香港と言えばあれでしょ、ゴニョゴニョ(とオヤジに耳打ちする)」「え~、なに話してるんですかぁ~(と女性アナウンサが「カマトト」ぶる)」「いやいやオ・ト・コのハ・ナ・シ(とオヤジがにやける)」といった具合のやりとりが交わされる。アメリカ人とおぼしき夫婦の夫のでさえ「トーキョーのオンナノコよかたよ」的なことをしゃあしゃあと言い、それを夫人の方がキモノイズビューチフル的教科書的コメントであわてて打ち消す始末である。当時の成田空港の絵的にもちょっと後ろめた気なこの湿り気はなにかに似ているなぁ、と考えて思い出したのが、温泉街であって、ディスカバージャパン以来、娘3人組の群れに温泉街から駆逐されたオトーサンが「温泉情緒」を海外に求めた結果、開港当時の成田が温泉街テイストを醸すに至った、という仮説はもしかしたら検証に値するかもしれない。

毒蝮が、サイパンに行くという若い女に「サイパンってどういうとこだか知ってるか?」的な発言を説教くさくするのでこっちもうんざりして「ウルセエ」くらいの反応を期待していると「そうなんです、みんなに言われました、写真とるときは気をつけろって、霊が映るぞって」と、拍子抜けするくらい「戦後」で、コイズミがヤスクニサンパイを振りかざす抽象性が許されないもっと確かな記憶が、僕自身10歳とかそのくらいですでにはっきりと物心ついていたあの時期にはまだ残っていたのだ。

日日雑記

Posted by Takuro